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ロリポップ!固定IPアクセスとは? 料金・評判・使い方を徹底解説

ロリポップ!固定IPアクセス

2025年3月にリリースされた「ロリポップ!固定IPアクセス」は、月額539円(税込)という業界最安級の価格で、回線やプロバイダを問わず固定IPを利用できるサービスです。本記事では、サービスの特徴から料金体系、実際の使い方、他社サービスとの比較まで詳しく解説していきます。

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目次

そもそも固定IPアドレスとは?なぜ必要なのか

固定IPアドレスを理解するには、まずIPアドレスの仕組みを知っておく必要があります。IPアドレスとは、インターネット上での「住所」のようなものです。Webサイトを閲覧したりメールを送ったりする際、この住所をもとに通信先を特定しています。

IPアドレスには2種類あります。接続するたびに異なる番号が割り当てられる動的IPアドレスと、常に同じ番号が割り当てられる固定IPアドレスです。一般的な家庭用インターネット回線では、動的IPアドレスが使われています。これはプロバイダ側でIPアドレスを効率的に運用できるためですが、ビジネス利用では不便な場面が出てきます。

固定IPアドレスが必要になる場面

固定IPアドレスは、おもに以下のような場面で必要とされています。

たとえば社内システムへのリモートアクセスでは、多くの企業がセキュリティ対策として「許可したIPアドレスからのみアクセスを受け付ける」設定を行っています。リモートワークで自宅やカフェから社内システムに接続したい場合、固定IPがなければアクセスを拒否されてしまいます。

Web制作・開発現場でも固定IPは重宝されます。クライアントの開発環境やテストサーバーがIP制限されていることは珍しくありません。案件ごとにIPアドレスの許可申請を行うのは手間がかかりますし、動的IPでは許可されても翌日には接続できなくなる可能性もあります。

取引先との業務連携においても同様です。金融機関や大企業の業務システムでは、セキュリティ要件としてIP制限が設けられていることが多く、継続的に取引を行うなら固定IPの導入は避けられません。

従来、固定IPアドレスを取得するにはプロバイダとの契約変更が必要で、月額1,000円〜3,000円程度の追加料金がかかるのが一般的でした。しかもプロバイダによっては固定IPオプション自体を提供していないケースもあり、そうなると回線ごと乗り換えなければなりませんでした。

グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレス

固定IPの話をする際に混同されやすいのが「グローバルIP」と「プライベートIP」の違いです。グローバルIPアドレスはインターネット上で一意に識別される住所で、外部のサーバーやシステムからアクセスを受け付ける際に使われます。対してプライベートIPアドレスは、家庭内や社内ネットワーク内でのみ通用するローカルな住所です。

固定IPサービスで取得するのはグローバルIPアドレスです。ルーターの設定画面で「192.168.x.x」のようなIPアドレスを固定する操作とは別物なので、混同しないよう注意してください。ルーターでのIP固定はプライベートIPアドレスの話であり、外部システムへのアクセス制限とは関係がありません。

ロリポップ!固定IPアクセスの特徴

ロリポップ!固定IPアクセス
出典:ロリポップ!固定IPアクセス

ロリポップ!固定IPアクセス」は、GMOペパボ株式会社が2025年3月に開始したVPN型の固定IPサービスです。レンタルサーバー「ロリポップ!」で培ったインフラ運用ノウハウを活かし、低価格かつ簡単に導入できるサービスとして設計されています。

プロバイダ・回線を問わず利用可能

このサービスの最大の特徴は、今使っているインターネット回線をそのまま使える点にあります。従来の固定IPサービスはプロバイダのオプションとして提供されていたため、非対応のプロバイダを使っている場合は回線ごと乗り換える必要がありました。

ロリポップ!固定IPアクセスはVPN接続を利用するため、自宅の光回線でもモバイルWi-Fiでも、カフェの無料Wi-Fiでも、どこからでも同じ固定IPアドレスで通信できます。出張が多いビジネスパーソンや、複数の作業環境を持つフリーランスにとっては大きなメリットです。

WireGuard採用による高速・安定接続

VPN接続にはWireGuardというプロトコルを採用しています。WireGuardは2020年にLinuxカーネルに統合された比較的新しい技術で、従来のOpenVPNやIPsecと比べて通信速度が速く、接続の安定性が高いのが特徴です。コード量も約4,000行と非常にシンプルなため、セキュリティ上の脆弱性も生まれにくいとされています。

具体的には、OpenVPNと比較して50%以上の速度向上が見込めるとされており、VPN特有の「遅くなる」「接続が切れやすい」といったストレスを軽減できます。スマートフォンでの利用時もバッテリー消費を抑えられるため、外出先での長時間作業にも向いています。

対応デバイス

WireGuardは以下をはじめとした主要なOSに対応しています。

  • Windows
  • macOS
  • iOS
  • iPadOS
  • Android

つまりPCでもスマートフォンでもタブレットでも、ほぼすべてのデバイスで固定IP接続ができます。各OSへの設定も、公式から提供される設定ファイルを読み込むだけで完了するため、専門知識は不要です。

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ロリポップ!固定IPアクセスの料金体系

出典:ロリポップ!固定IPアクセス

料金はシンプルな月額制で、1ライセンスあたり月額539円(税込)です。初期費用や解約手数料はかかりません。1つ目の固定IPアドレスに限り、最大2ヵ月間の無料期間が用意されているため、実際に使ってみてから継続を判断できます。

複数のデバイスで使いたい場合は、ライセンスを追加購入します。たとえばPCとスマートフォンの2台で使うなら2ライセンス(月額1,078円)、チームで3人が使うなら3ライセンス(月額1,617円)といった具合です。ライセンス追加後も同じ固定IPアドレスを共有でき、同時接続にも対応しています。

ロリポップ!固定IPアクセスと他社の固定IPサービスとの比較

固定IPサービスは複数の会社が提供しています。ロリポップ!固定IPアクセスと主要なサービスを比較してみましょう。

VPN型固定IPサービスの料金比較

VPN型で固定IPを提供するサービスのなかで、ロリポップ!固定IPアクセスの月額539円は最安水準に位置しています。主要サービスの料金を並べると、フリービットの「どこでもIP」が月額550円、グローカルネットの「かんたん・せんぞく固定IP」が月額990円〜となっています。

インターリンクの「マイIP」は月額1,100円が相場です。ロリポップ!固定IPアクセスはこれらと比較して40%〜50%安い計算になります。しかも最大2ヵ月の無料期間があるため、初期のトータルコストはさらに抑えられます。

「まず試してみたい」「個人利用でコストを抑えたい」という方には、無料期間のあるロリポップ!固定IPアクセスは入口として適しています。

海外VPNサービスとの違い

NordVPNやExpressVPNといった海外のVPNサービスでも固定IP(専用IP)オプションは提供されています。ただし、これらはプライバシー保護や地域制限の回避を主目的としたサービスで、日本国内での業務利用には必ずしも最適とは言えません。

海外VPNサービスの固定IPオプションは月額500円〜1,000円程度の追加料金がかかり、基本プラン(月額500円〜1,500円程度)と合わせると月額1,000円〜2,500円になります。日本国内での固定IP利用が目的なら、ロリポップ!固定IPアクセスのほうがコストを抑えられます。

プロバイダの固定IPオプションとの違い

従来型のプロバイダ固定IPオプションは、自宅のルーター自体に固定IPが割り当てられる方式です。設定が不要で常に固定IPになるメリットはありますが、その固定IPを使えるのは自宅だけになります。外出先では使えません。

対してVPN型の固定IPサービスは、端末側でVPN接続を有効にすることで固定IPを利用します。接続を切り替える手間はあるものの、場所を問わず同じ固定IPアドレスを使えるのが強みです。リモートワークや外出の多い働き方には、VPN型のほうが適しています。

ロリポップ!固定IPアクセスの評判・口コミ

2025年3月にリリースされたばかりのサービスのため、口コミの蓄積はまだ多くありません。現時点で確認できる評価や、サービス特性から予想されるメリット・デメリットを整理します。

評価されているポイント

価格の安さは、公開当初から注目を集めています。月額539円という設定は競合他社と比較しても最安級であり、固定IPを試してみたい個人事業主やフリーランスにとってハードルが低いと好評です。

即日利用開始できる手軽さも評価ポイントです。申し込みから利用開始まで、従来のプロバイダ契約変更のような待ち時間がありません。急ぎで固定IPが必要になった場合にもすぐ対応できます。

GMOグループの信頼性を挙げる声もあります。ロリポップ!は2001年からサービスを続けている老舗レンタルサーバーで、運営会社のGMOペパボも東証スタンダード上場企業です。新興サービスにありがちな「突然サービス終了」のリスクは低いと見られています。

注意点・デメリット

リリース間もないサービスのため、ユーザーコミュニティや情報の蓄積が少ない点は留意が必要です。トラブル発生時に「同じ症状の人はいないか」と検索しても、情報が見つからない可能性があります。

また、VPN接続を常時有効にして使う前提のサービスのため、VPN接続中は通信速度が若干低下する可能性があります。WireGuardは高速なプロトコルですが、通常接続と比較すればオーバーヘッドは発生します。動画編集や大容量ファイルのアップロードなど、回線速度が重要な作業では影響を感じる場面があるかもしれません。

ロリポップ!固定IPアクセスはこんな人におすすめ

ロリポップ!固定IPアクセスは、以下のような方に向いています。

フリーランスのWeb制作者・開発者

クライアントの開発環境やテストサーバーにアクセスする機会が多い方には最適です。案件ごとにIPの許可申請を繰り返す手間がなくなり、「今日はIPが変わってしまってアクセスできない」というトラブルも回避できます。月額539円であれば経費として負担も軽く、2ヵ月の無料期間で実際の使い勝手を試してから継続を判断できます。

リモートワーク中心の会社員

自宅やカフェなど社外から社内システムにアクセスする必要がある方にも有用です。会社がIP制限をかけているVPNやグループウェアに、どこからでも安定して接続できるようになります。公衆Wi-Fi利用時のセキュリティ対策としても機能します。

コストを抑えたい個人事業主・中小企業

取引先の業務システムにアクセスするために固定IPが必要だけれど、できるだけ支出を抑えたいという方にも向いています。プロバイダの固定IPオプション(月額1,000円〜)や法人向けVPNサービスと比較すると、大幅にコストを削減できます。

複数の作業環境を持つ方

自宅とオフィス、あるいは複数の現場を行き来しながら仕事をする方にとって、場所を問わず同じ固定IPを使えるVPN型サービスは便利です。モバイルWi-Fiや出先のWi-Fiスポットからでも固定IPでアクセスできるため、働く場所の制約が減ります。

ロリポップ!固定IPアクセスまとめ

ロリポップ!固定IPアクセスは、月額539円という低価格と、回線・プロバイダを問わない柔軟性が魅力の固定IPサービスです。WireGuardによる高速接続、即日利用開始、最大2ヵ月の無料期間といった特徴もあり、固定IPを初めて導入する方にとってハードルの低い選択肢と言えます。

リモートワークの普及や取引先システムのセキュリティ強化により、固定IPアドレスの必要性は今後も高まっていくでしょう。プロバイダの乗り換えや高額なオプション料金がネックで導入を見送っていた方は、まずは無料期間を活用して実際の使い勝手を試してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

1996年に創業以来、30年目に突入。
様々なソリューションを様々な業種のお客様に提供してきました。
「超現場主義」を掲げ、少人数のワンストップ体制で、サーバー構築からデザイン、プログラム開発までを一貫して行い、お客様のニーズに合わせた柔軟で効率的な開発を強みとしています。

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