ホームページ制作をフリーランス(個人事業主)に依頼するとき、一番気になるのは「相場」ですよね。
制作会社よりも安く依頼できるならと、フリーランスへの制作を検討している方も多いと思います。
そこで本記事では、フリーランスにホームページ制作を依頼する場合の料金相場や、メリット・デメリット、注意点についてまとめました。
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ホームページ制作をフリーランスに依頼するときの相場
ホームページ制作をフリーランスに依頼するときの相場は、結論として以下のとおりです。
項目 | 内容 | ページ数 | 相場 |
---|---|---|---|
名刺代わりの簡易ホームページ (テンプレート利用HP) | ・進行管理 ・要件定義 ・デザイン ・コーディング | 1〜3ページ程度 └トップページ × 1 └下層ページ × 2 | 2〜3万円 |
問い合わせ機能付きの 小規模ホームページ | ・進行管理 ・要件定義 ・ワイヤーフレーム作成 ・デザイン ・コーディング ・お問い合わせシステム制作 | 3〜5ページ程度 └トップページ × 1 └下層ページ × 1〜3 └お問い合わせページ × 1 | 4〜15万円 |
更新機能(CMS)付き 中規模ホームページ | ・進行管理 ・要件定義 ・ワイヤーフレーム作成 ・デザイン ・コーディング ・お問合わせシステム制作 ・WordPressオリジナルテーマ作成 ・WordPressカスタマイズ ・操作管理マニュアル作成 | 5ページ程度+投稿ページテンプレート └トップページ × 1 └固定ページ × 3 └投稿ページテンプレート × 1 └お問い合わせページ × 1 | 15〜50万円 |
完全オリジナルデザイン 大規模ホームページ制作 (更新機能付き) | ・進行管理 ・要件定義 ・ワイヤーフレーム作成 ・デザイン ・コーディング ・システム制作 ・操作管理マニュアル作成 | 5ページ程度+投稿ページテンプレート └トップページ × 1 └固定ページ × 3 └投稿ページテンプレート × 1 └お問い合わせページ × 1 | 30〜100万円(デザイン費用込み) |
LP(ランディングページ) | ・進行管理 ・要件定義 ・ワイヤーフレーム作成 ・デザイン ・コーディング ・問い合わせシステム制作 ・アクセス解析 ・CV改善、ABテスト | 1ページ | 3〜30万円 |
オウンドメディア構築 (SEO対策込み) | ・WordPress構築 ・初期設定(プラグイン導入など) ・キーワード選定 ・メディア運営進行管理 ・ライター採用 ・マニュアル制作 ・メディアディレクション | 5ページ程度+投稿ページテンプレート └トップページ × 1 └固定ページ × 3 └投稿ページテンプレート × 1 └お問い合わせページ × 1 +ライティングマニュアル +内部SEO対策 +外部SEO対策 | ・初期費用(サイト構築):2〜15万円 ・ディレクション:月額10〜30万円 |
ECサイト制作 | ・CMS導入(EC-CUBEなど) ・初期設定(プラグイン導入など) ・集客支援 ・アクセス解析 ・CV改善、ABテスト | 5ページ程度+投稿ページテンプレート └トップページ × 1 └固定ページ × 3 └投稿ページテンプレート × 1 └お問い合わせページ × 1 +Webマーケティング支援 | ・初期費用(サイト構築):10〜50万円 ・Webマーケティング支援:月額10〜30万円 |
Webアプリケーションシステム開発 | ・進行管理 ・要件定義 ・ワイヤーフレーム作成 ・デザイン ・コーディング ・システム開発 | 1アプリケーション (ページ数はアプリによって異なる) | 50〜500万円 |
ホームページリニューアル | ・進行管理 ・要件定義 ・ワイヤーフレーム作成 ・デザイン ・コーディング | ベースサイトによって異なる | ・部分的なリニューアル:1〜5万円 ・フルリニューアル:5〜50万円 |
ホームページ制作の相場は、サイト規模やページ数によってまったく異なるため、あくまで参考値としてご覧ください。
制作会社に依頼する場合との比較
フリーランスと制作会社で、ホームページ制作にかかる料金の違いは以下です。
項目 | フリーランスの相場 | 制作会社の相場 |
---|---|---|
名刺代わりの簡易ホームページ (テンプレート利用HP) | 2〜3万円 | 3〜5万円 |
問い合わせ機能付きの 小規模ホームページ | 4〜15万円 | 5〜20万円 |
更新機能(CMS)付き 中規模ホームページ | 15〜50万円 | 20〜80万円 |
完全オリジナルデザイン 大規模ホームページ制作 (更新機能付き) | 30〜100万円 (デザイン費用込み) | 50〜120万円 (デザイン費用込み) |
LP(ランディングページ) | 3〜30万円 | 5〜50万円 |
オウンドメディア構築 (SEO対策込み) | ・初期費用(サイト構築):2〜15万円 ・ディレクション:月額10〜30万円 | ・初期費用(サイト構築):5〜20万円 ・ディレクション:月額20〜50万円 |
ECサイト制作 | ・初期費用(サイト構築):10〜50万円 ・Webマーケティング支援:月額10〜30万円 | ・初期費用(サイト構築):20〜100万円 ・Webマーケティング支援:月額20〜50万円 |
Webアプリケーションシステム開発 | 50〜500万円 | 100〜1,000万円 |
ホームページリニューアル | ・部分的なリニューアル:1〜5万円 ・フルリニューアル:5〜50万円 | ・部分的なリニューアル:数万〜10万円 ・フルリニューアル:10〜100万円 |
制作会社に依頼する場合、フリーランスよりも大体10〜20%くらい価格が上がります。
クラウドソーシングでのフリーランスの料金相場
実際にクラウドソーシングで募集されているホームページ制作案件の相場を調査しました。
依頼 | 内容 | 報酬額 |
---|---|---|
WordPressホームページ制作 | ・WordPressを使用 ・3~5ページ ・サイト運営のアドバイス | 10,000 〜 20,000円 |
コーポレートサイト制作 | ・デザイン(ワイヤー案あり) ・コーディング | 50,000円 |
ECサイト制作 | ・ShopifyでECサイト制作 ・複数ページあり | 50,000 〜 100,000円 |
ノーコードホームページ制作 | ・Wixを使用 ・1〜12ページ(案件による) | 25,000 〜 53,000円 (ページ数により変動) |
簡単なホームページ制作であれば、「10,000 〜 50,000円」の価格帯で募集されていることが多かったです。
ECサイトであれば10万円近く、システム開発であれば50〜70万円の案件もみられました。
またクラウドソーシングは簡単な案件も多く、部分的なサイト改修やノーコートHP制作で数千〜数万円の案件もよくみられました。
ホームページ制作をフリーランスに依頼するメリット
ホームページ制作をフリーランスに依頼するメリットとしては、以下が挙げられます。
- 費用が安くおさえられる可能性がある
- 即日対応・頻繁な打ち合わせをしてもらいやすい
- 納期をフレキシブルに対応してもらいやすい
費用が安くおさえられる可能性がある
フリーランスは、「制作会社に依頼する場合との比較」で比較したように、安い費用で依頼できることがあります。
フリーランスの制作価格が安い理由として、以下のような点が挙げれられます。
- デザインからコーディングまで一貫して1人で行うため人件費がかからない
- 独立初期で実績確保のため、価格を安く設定している
- フリーランス初心者で、自分自身やホームページ制作自体の価格相場を把握していない
費用が安く抑えられるのはフリーランスを選ぶメリットですが、実績や経験次第では成果物がイマイチになりやすいので注意が必要です。
即日対応・頻繁な打ち合わせをしてもらいやすい
「即レス」や「即対応」を売りにしているフリーランスは多いです。
逆に制作会社に依頼する場合、たとえば土日は休みで連絡が取れないことがあります。あるいは、18時以降の夜〜深夜対応をしてもらえず、どうしても当日中に間に合わせたいタスクが完了しないケースも。
もちろん、就業時間や休日を確保しているフリーランスもいます。その点はしっかり依頼時に確認・擦り合わせが必要です。
納期をフレキシブルに対応してもらいやすい
フリーランスは、急な要望や、納期変更にも柔軟に対応してもらいやすいです。
制作会社の場合は、複数人がプロジェクト参加していたり、土日祝日が休みだったりするために、急な予定変更へのフレキシブルな対応が難しいことがあります。
もちろん、明らかに無理なスケジュール変更はフリーランスでも対応が難しいです。
「納期をフレキシブルに対応してもらいたい」という理由でフリーランスに頼みたい場合、納期が変わる可能性がある点に関して、しっかりと双方で相談しておくことをおすすめします。
ホームページ制作をフリーランスに依頼するデメリット
ホームページ制作をフリーランスに依頼するデメリットとしては、以下が挙げられます。
- 人によって制作の質がピンキリ
- 制作以外のスキルが弱いことがある
- 途中で飛ばれる(逃げられる)ことも
人によって制作の質がピンキリ
フリーランスによって成果物の質がピンキリになってしまうことがよくあります。
ここ数年でWeb制作系フリーランスの数はまたたく間に増え、同時にスキル差も拡大しているためです。
中には、プログラミングスクールの課題として作った実績で応募する「駆け出しフリーランス」もとても多いのが現状となっています。
制作の質を担保するのは、やはり過去の「実務実績」です。
フリーランスを選ぶ際は、実績の「質」と「数」を重視しましょう。必ずフリーランスに実績の有無・開示をもとめ、複数人の比較検討をして採用することで、失敗しにくくなります。
制作以外のスキルが弱いことがある
フリーランスは、仮に制作スキル(デザインやコーディングなど)が一流であったとしても、その他の営業やSEO、マーケティングといったサブスキルに疎い場合があります。
依頼内容が「コーディングのみ」など部分的な作業であれば問題ありません。しかしながら、継続的な支援(サイト保守運用、マーケティング、集客支援、SEO対策など)も同時に求める場合、スキルの幅広さも考慮に含めてフリーランスを選定する必要があります。
また、見逃しやすい最重要スキルとしては「コミュニケーション能力」があります。長期的に継続を依頼したい場合、求められるのは技術的なスキル以上に「長期的な関わりやすさ」です。
よって応募者選定の段階から、制作スキル以外の経験・経歴や、信頼して今後もお願いできそうかどうかをよく観察することをおすすめします。
途中で飛ばれる(逃げられる)ことも
フリーランスに依頼する場合のよくあるデメリットが、「途中で飛ばれてしまう」ことです。飛ばれるとは、つまり作業途中で逃げられてしまうことです。
フリーランスが飛びやすい理由としては以下が挙げられます。
- 契約していなかったため
- 急な追加要望の多さに、納期へ間に合わせられなくなったため
- 時給換算した場合の報酬に不満がでたため
- 対応数の多さにストレスが溜まったため
フリーランスが飛んでしまうのは、結論として「報酬額の不満」と「ストレスの蓄積」の2点が主。フリーランスは「報酬面やストレスコスト的に、もっと良いクライアントがいるはずだ」と、別のところへ逃げてしまいやすいです。
まず、事前にトラブルを防ぐため、業務委託契約を結ぶことをおすすめします。もちろんその前に、納期と報酬面で双方が納得していることも大切です。その後に追加工数もあるようなら、その旨をしっかりフリーランスに伝えておきましょう。
ホームページ制作をフリーランスに依頼する方法
ホームページ制作をフリーランスに依頼する方法としては、以下が挙げられます。
- クラウドソーシングを利用する
- 採用サイトで募集する
- SNSで探す
- 検索してホームページやブログを探す
クラウドソーシングを利用する
ホームページ制作ができるフリーランスを探すのに、一番簡単な方法はクラウドソーシングを活用することです。
フリーランス登録者の多い代表的なクラウドソーシングは以下が挙げられます。
ほかにもクラウドソーシングサービスはいくつかあります。しかしニッチで案件数や登録者数が少ないサービスを選ぶと、条件に合った良いフリーランスを探すのが難しいです。
クラウドワークスやランサーズは登録者数が多く、またサービスの使い方もわかりやすいため、はじめて利用する人にもおすすめ。
ただしクラウドソーシングのデメリットとして、依頼ごとに手数料が取られてしまう点に注意が必要です。多いと20%ほど手数料が上乗せされてしまい、依頼者・フリーランスのどちらかが損をしてしまう可能性があります。
採用サイトで募集する
フリーランスを採用サイトで募集するのも手です。
こういった求人サイトでは、案件ベースではなく長期的な関わりを求めるフリーランスが多いです。
複数のホームページ制作や継続的な保守・運用ができるフリーランスを探しているなら、求人サイトで募集してみてください。
SNSで探す
フリーランスにはSNSを運用し、問い合わせの窓口としている人も多いです。
探し方としては、たとえばX(旧Twitter)なら「ホームページ制作」「Web制作」などで検索してみてください。
中には実績やWeb制作のノウハウに関して投稿している人もいるため、実力把握のためにチェックしておくことをおすすめします。
気になるフリーランスがいたら、DM(ダイレクトメッセージ)で連絡をとることが可能です。依頼可能かどうか確認してみましょう。
検索してホームページやブログを探す
ホームページやブログを運営して、問い合わせを受け付けているフリーランスもいます。
とくにホームページは、そのフリーランス自身が作成している場合、デザインや技術力をそのまま確認できるため、あればぜひみておきたい実績のひとつです。
ブログも、その人が制作で心がけていることや、技術に関する備忘録などが更新されていることがあり、人柄や知識力の参考となります。
フリーランスについて良く知ってから頼みたいという人は、ホームページやブログをチェックしましょう。
【注意】ホームページ制作をフリーランスに依頼する前に知っておくべきこと
ホームページ制作をフリーランスに依頼する前に知っておくべきこととして、以下の3つに注意してください。
フリーランスにホームページ制作を依頼するときの注意点
- 項目別に明確な見積もりを要求するべき
- 見せかけの実績に注意
- フリーランスは「個人」なので替えがききにくい
項目別に明確な見積もりを要求するべき
フリーランスにホームページ制作を依頼するとき、できるだけ項目を細かく洗い出した明確な見積もりを求めましょう。
良くない見積もり例と良い見積もり例の違いは、以下のとおりです。
良くない見積もり例
ホームページ制作:5万円
→ホームページ制作に必要な項目が洗い出せていない
→正当な見積もりなのか判断できない
→項目ごとの進捗確認もしづらい
良い見積もり例
ホームページ制作:5万円
└進行管理:5,000円
└ラフ案・ワイヤーフレーム作成:8,000円
└デザイン
└トップページ1枚:5,000円
└下層固定ページ3枚:6,000円
└コーディング
└トップページ1枚:5,000円
└下層固定ページ3枚:10,000円
└レスポンシブ対応:5,000円
└テスト:2,000円
└本番反映・公開:2,000円
└マニュアル作成:2,000円
→内訳が細かくわかる
→項目ごとの料金が明確で見積もりに納得しやすい
→項目ごとの進捗確認もしやすい
できるだけ見積もりの内訳を細かく提示してくれるフリーランスなら、納得感のある見積もりで進捗確認もとりやすく、スムーズにホームページ制作が進行します。
見せかけの実績に注意
「実績がよくてフリーランスを採用したけど、いざ案件を頼んだら全然思い通りの形に仕上がらない……」というのはクライアント側のよくある悩みです。
この原因として、実績が見せかけだった、つまりフリーランスが「実績を盛っていた」ことが考えられます
たとえば、クラウドソーシングでの募集には何十・何百もの応募者がいます。そのような激しい競争の中で、自分が選ばれるために「提案分」や「実績」を磨き込んで応募するのですが、中には過剰に実績・経歴を盛ってしまう人も。
提案文をそのままうかつに信用してしまうと失敗しやすいです。実は、ネット上に良い提案文のテンプレがあったり、プログラミングスクールが案件獲得支援に教えていたりするため、未経験フリーランスでも良い提案文が作れるという現状があります。
実績は実績でも、「実務」の実績かどうかを確認することをおすすめします。実際に企業案件を多数こなしているフリーランスなら、比較的信用できるでしょう。
フリーランスは「個人」なので替えがききにくい
フリーランスは個人なので、万一頼めなくなってしまったタイミングで替えがききにくいです。
たとえば、病気や事故など何らかのやむを得ない事情で、仕事を休止するケースは誰にでも起こることが考えられます。
一方、制作会社や制作事務所の場合、万一人手に穴が空いたら、別からリソースを確保する対応が取りやすいです。
フリーランス一人にフルコミットで依頼する場合、万一スケジュールがストップする可能性がある点は考慮しておくと良いでしょう。
ホームページ制作を検討中なら
ホームページ制作をフリーランスに依頼する場合の相場やメリット・デメリットについてまとめました。
結論、ホームページ制作をフリーランスに依頼するメリットは「安さ」と「フレキシブルさ」です。
しかしながら、フリーランスによっては質がピンキリな点などリスクも存在します。
その点、制作会社は実績豊富で信頼性があり、豊富な人材で対応の幅も広いのが特徴です。長期的にお関わりする上で、色々と事業をスケールアップするための提案も受けやすく、制作会社のメリットも十分にあります。
もし「質」を重視したホームページ制作やシステム開発をお望みなら、一度制作会社へ見積もりを取ってもらうことをおすすめします。富山のホームページ制作会社シーズプランニングでも無料見積もりが可能ですので、お気軽に以下よりご相談ください。
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